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第14回「みんなへの恩返し」★松田 往憲さん

2009/04/07(火)

取材日:2009年4月 1日
名前: 松田 往憲  さん
肩書き: 公民館長
会社名: 来島公民館
仕事内容:

こども活動、文化活動など地域の生涯学習をサポート。

住所: (来島公民館)島根県飯石郡飯南町野萱
電話: (来島公民館)0854-76-2393
経歴:

昭和32年:来島農協(現JA雲南)入社
平成6年:退職
平成9年:赤来町議会議員となる
平成13年:来島公民館館長となる
平成17年:議員を退職
平成20年:飯南町赤来地区老人会長に就任

前回の人との関係: 老人会に公民館活動に、いろいろな場面で活躍する松田さんを菅さんは尊敬しているそう。
飯南町歴: 72年
年齢: 70代
出身地: 飯南町
趣味・特技:

生け花・木工

休日の過ごし方:

山歩き。地域の自然を感じながら、生け花の題材になるものを探します。


素敵に輝く人に突撃インタビュー!「さとやまっくす」。優しい笑顔とダンディーな姿が印象的なこの方に突撃です!

■地域を見守り続けて

飯南町来島(きじま)地区にある来島公民館には、地域のみんなが集まってくる。散歩がてら毎日訪れるおじいちゃん、本を読みに来る子どもたち。そんな人々を優しい笑顔で迎えてくれるのが、公民館長を努める松田さんだ。

松田さんは飯南町生まれ。来島農協(現JA雲南)に長年努め、稲作や畜産に携わってきた。
松田さんが入社した頃の課題は、いかに多くの作物を生産し、食糧自給率を上げるかということ。「昔からこの辺りのお米は美味しいと評判だったんだよ、その収穫量を上げるため、田んぼに合った肥料作りをしたりしていたんだよ」。

町の基幹産業であり、多くの人々の生活を支えていた農業。農業を中心とした豊かな生活を作り上げ、みんなに幸せになってもらおうと、松田さんは力を尽くしてきた。

 
松田さん
 
■田舎でも最先端!

経済がめまぐるしく変化し、生活スタイルも変化しはじめていた昭和30年代半ば、「消費者は生産から消費までの流れを知り、自分で商品を選ぶ権利を持っている」と考えていた松田さんは2つの大きな事業を手がけた。

1つ目はセルフサービス式スーパーマーケットを来島に開設するという事業だった。お客さんが商品を自分でカゴに入れるという現在では当たり前の光景も、当時は画期的。「セルフサービス式を導入したのは島根県でも一番だったんじゃないかな、田舎だけど最先端のことをしていたんだよ」。

そして次に手がけたのはJA直営のステーキハウス「萌美野(もえびの)」の開設だ。「良質な和牛の産地であるこの町で、安心して和牛を食べてもらいたかったんだよ」と松田さん。JA単独の和牛処理施設も作り、和牛の生産から消費までを一貫して管理するという徹底ぶり。その美味しさと安心感から、現在も「萌美野」は大阪、広島方面からもお客様が来るほどの人気。

「この町に来たら美味しいお肉や野菜が買える、このお店なら美味しい和牛が楽しめる、そんな風に消費者の人に安心してもらえることが一番大事なんだよ」と松田さん。

■地域への恩返し  公民館

JAを退職した松田さんは、飯南町(旧赤来町)議会議員となる。「長年お世話になった地域の人のために、恩返しになればと思ったんだよ」と当時を振り返る松田さん。なによりも地域の人の事を考える優しい気持ちが伝わってきた。

「福祉や行政についていろいろ勉強させてもらったね、議員時代の経験があるからこそ、今の自分があるんだと思う」と松田さん。

議員を退職した後、来島公民館館長となった松田さんは、今までの経験を活かして充実した地域づくりのために尽力している。「暮らしに関する相談でも、悩み事でも、なんでも話してもらえる拠り所になりたいんだ」。

そんな来島公民館が一番力をいれているのが小学生を対象に行われる「子ども活動」。しいたけの植菌を体験したり、地域のお年寄りと餅つきをしたりと、家庭では体験できないような活動が好評となり、参加する小学生も増えてきている。

「家で一人で留守番するのは子どもにとっては心細いこと、遊びながら学べることはたくさんあるんだよ」
と松田さん。木工や生け花などなんでも得意な松田さんは子ども達にも人気。困ったことがあれば「おじいちゃんに頼んでみよう」と駆け寄ってくる子ども達の姿も見られる。

   公民館活動
 
■元気の素

松田さんは老人クラブの会長を務めたり、地元の温泉の番頭さんもこなしたりと毎日大忙し。それでも松田さんは穏やかな笑顔で仕事をこなしていく。

「誰かに頼りにしてもらっているのは嬉しいことだから、できるかぎりお手伝いしたい、そうやって忙しくしているのが楽しいんだよ」。

そんな忙しい合間をぬっての楽しみは、お孫さんと遊ぶことだという。「運動会を見に行ったり、野球の試合を応援しにいったりするよ、孫の期待に応えてあげたいんだ」。今まで地域のために頑張ってきた松田さん。これからは家族の期待に応えていくのも目標だという。

「家族、地域の人、みんながいるから今の自分がある、その人達のために恩返しをしていくことが私の元気の源かもしれないね」

そう言って笑う松田さん。誰かの幸せが元気の源、というその言葉から松田さんの優しさが伝わってきた。
 

取材後記

スラっとして背が高く、ダンディーな松田さん。書道に生け花に木工に・・・なんでもできるスゴ腕館長さんです。小さな子ども達からも慕われており、地域にはなくてはならない存在だと感じました。

めまぐるしく変化していくこの町の姿を見届けた貴重な人です。話を聞いていると、今まで知らなかった町のことを知ることができ、驚きいっぱいでした!

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