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第22回「移りゆく自然の中で」★かげやままき さん

2009/11/24(火)

取材日:2009年10月 1日
名前: かげやままき  さん
肩書き: 絵本作家
仕事内容:

絵本制作、イラスト制作、デザイン等

住所: 島根県飯石郡飯南町
経歴:

山脇美術専門学院ビジュアルデザイン科卒業
2002年~:個展開催、イベント参加等
2005年1月~:飯南町へ戻り制作活動を続ける

ホームページ: http://www2u.biglobe.ne.jp/~kagemaru/
前回の人との関係: 前回登場の三重野さんとは「山つながり」。登山に一緒に行きます。
飯南町歴: 21年
年齢: 30代
出身地: 飯南町
趣味・特技:

山歩き

休日の過ごし方:

好きな場所は家のまわり。身の回りにこそフシギがたくさんあります!


素敵に輝いている人に突撃インタビュー!「さとやまっくす」。可愛らしく、優しさに満ちた作品が人気のアノ絵本作家さんに突撃です!

  かげやまさん■思い切って美術の道へ

メルヘンな冒険の世界、身の回りの草花、自分の日常をテーマにしたユーモラスなイラスト。どれも飯南町在住の絵本作家「かげやままき」さんの作品だ。

淡く美しい色遣い。そして今にも動き出しそうなほど活き活きとしたキャラクター。そんな誰もから愛される作品を造りだしているかげやまさんだが、本格的に絵を描き始めたのはなんと、数年前からだというから驚き。

「元々本は好きだったけれど、小さい頃から作家やイラストレーターを目指して美術を勉強していたわけじゃないの」と、かげやまさんは微笑む。

「趣味で書き綴っていたひとこと絵日記が周囲から好評でね、思い切って美術の道に進んでみようと思ったの」。

かげやまさんは25歳のとき、東京の美術専門学校に入学。美術を基礎から学び始めた。

「入学当初は他の人とレベルの差があり、ついていけないかもと弱気になったよ」と当時の不安な気持ちを打ち明けてくれた。しかし、その可愛らしいイラストはすぐに評判となり、学生時代からイベントに参加したり、個展を開催したりと、積極的な活動を続けていった。

 かげやまさん
 
■意外に難しい!

イラスト制作を始めてすぐに、かげやまさんの元に絵本制作の話しが舞い込んできた。初めての絵本制作は戸惑いばかりだったという。

「自分の中に広がる物語の世界をうまく文章やイラストで伝えられず、何度も迷ったり止まったりしていたな」とかげやまさん。

迷いながらも、「子どもの頃大好きだった、ワクワクする冒険の絵本をどうしても作りたかった」との想いでついに絵本を完成させた。「ジーくんとバケツたんけんたい」(岩崎書店)だ。

「ジーくんとバケツたんけんたい」はこぶたの兄弟が地下に地上にと、賑やかな探検を繰り広げる物語。森、家のまわり、風景。いろいろな場面の挿絵を描いてゆく。

「草花を描くのが案外難しかったの、子どもの頃から自然の中で遊んで過ごしていたはずなのに、何も知らなかったんだなと思った」。

そんなかげやまさんは落ち着いて絵本の仕上げをしようと、しばらく実家に戻り挿絵の色づけ作業を行うことにした。作業の合間をぬって森や草花のイラストを描こうとしたが、やはりその難しさを実感したという。

■ 自然との出会い    雪

絵本完成から約1年後、かげやまさんは東京を離れ飯南町で暮らすことを決意する。

かげやまさんが帰ってきたのは真冬。雪が積もり一面真っ白の飯南町では思うように外出もできず、かげやまさんは毎日雪に閉ざされた部屋にこもり絵を描いていたという。

そんなかげやまさんの元には毎日可愛らしい訪問者の姿が。

「部屋の窓辺に野鳥が毎日遊びに来るの、それも数種類!なんていう名前なんだろうと図鑑で調べたり、さえずりを聞いたりするようになったの」。

野鳥との出会いをきっかけに、かげやまさんは身の回りの自然にも興味を持ち始めた。

「この町では雑草も、草木も、空の色もどんどん変化していく。細かい季節感と、その美しい移り変わりがおもしろいの」と楽しそうに話してくれるかげやまさん。

それからは、ポケット図鑑を手に、家のまわりや野原を散策するのが日課になったという。

「この町は退屈なんかじゃない、ちょっと目線を変えて見れば、毎日驚きと発見に溢れているよ」。

自然を楽しみながら、自分のペースで暮らす。その横で刻々と咲き変わってゆく草花。「滅多に見られないようなものをテーマにするのではなく、身の周りにあるものの美しさや大切さをテーマにこれからも作品を作っていきたい」とかげやまさんは考えている。

 かげやまさん
■山陰の暮らしの中で。

「身の回りの移り変わりを追っていくのが好き、もっとここにいて感じたことをいろいろ描きたいと思う」というかげやまさんだが、もちろん時には迷ったり、悩んだりすることも。

「迷いや不安を感じることもあるけれど、山陰での暮らしや身近な風景を、とても自然に発信している人たちと出会ったことは大きな刺激かな」とかげやまさんは微笑む。

個展開催など東京をはじめとする都市部でも活躍する一方、かげやまさんは山陰の暮らしを楽しむイベントにも参加。散策マップを作成したり、島根の素材を使ったスイーツのパッケージデザインを手がけたりと、山陰での活動範囲も広がっている。

「山陰の暮らしを楽しみながら創作活動をしている彼らと共に活動することは心強く、それからやっぱり、とても楽しいの!」

自然と共に移ろう田舎の暮らしを見つめながら、自分の道を模索し続けているかげやまさん。豊かな自然、人との出会い。新たな発見をしながらこれからも進化し続けていくかげやまさんから目が離せない。


【主な活動】
個展:「やまの向こう2~縁起~」
   2009年11月6日(金)~11日(水)
   オーパギャラリー(東京都渋谷区神宮前4-1-23 1階)
   
絵本:くじら村ものがたり「ジーくんとバケツたんけんたい」
   かげやままき 作・絵  (岩崎書店) 1,260円

その他:・劇団Captain chimpanzee 公演フライヤー作成
・ NPO法人くらしアトリエでのイラストマップ制作、パッケージデザイン等に参加 
・ ポストカード作成等

 

取材後記

ほんわか、癒し系!優しさがにじみでているかげやまさん。かげやまさんの可愛らしいキャラクターと、綺麗な色使いが大好きです♪
「家の回りが好き」「季節が細かく変わっていくのが面白い」というお話にはとても共感しました。「実は鳥の巣ひとつとってもね・・・・」と面白い話しも教えていただき、とても楽しかったです★
山陰の暮らしや自然の魅力をオシャレに、可愛く伝えているかげやまさん。あーゆが今一番「あんな風になりたいな。」と思う方です。

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