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第23回「健康の大切さを伝えたい」★景山 早苗さん

2010/01/05(火)

取材日:2009年12月 8日
名前: 景山 早苗  さん
会社名: 美し彩菜の食時しおや(いしさいさいのしょくのとき)
仕事内容:

「健康」「地産地消」にこだわった食事処「しおや」

住所: (美し彩菜の食時しおや)島根県飯石郡飯南町野萱805
電話: (美し彩菜の食時しおや)0854-76-2324
経歴:

昭和47年:赤来町役場 入庁
平成19年:飯南町役場 退職

ホームページ: http://www.satoyamania.net/sightseeing/eat/post-34.html
前回の人との関係: 前回登場の「かげやままき」さんのお母様!「いつも情熱にあふれ、仕事もバリバリこなすお母さんはカッコイイ!」とまきさん。
飯南町歴: 37年
年齢: 50代
出身地: 島根県斐川町
趣味・特技:

山歩き・絵を描くこと

休日の過ごし方:

自然の中を歩く


素敵に輝いている人に突撃インタビュー!「さとやまっくす」。初の親子リレーです!絵本作家 「かげやままき」さんのお母様が登場!

        景山さん■ 元気でいることの大切さ

島根県斐川町出身の景山さんは、美術の道へ進みたいと考えていたこともあったほど、小さい頃から絵を描くのが大好き。しかし、女性でも手に職を付けて働こうと、看護師を目指し県外の学校へと進学した。

病院で実習を積みながら一人前の看護師を目指していた景山さんだったが、ある日転機が訪れる。

「なんだか無性に元気な人の姿を見たくなって、駅前で一日中通り過ぎる人達をただ眺めていたの」。

病院で患者さんと接する日々の中、「元気」でいられることは何よりも素晴らしいことだとその時実感したという景山さん。「健康な人にとっては当たり前すぎてなかなか気づかないことだけれどね」。

この日を機に、景山さんの考え方にも変化が。「看護も大切だが自分には、“健康”の大切さを広く伝える仕事が向いているのでは」と感じ始めたという。

 雪
 
 
■ 山の向こうは未知の世界

学校を卒業後、景山さんは飯南町(旧赤来町)の保健師として採用されることとなった。斐川町出身の景山さんにとって飯南町は全く知らない土地だった。

「山の向こうにある飯南町は未知の世界だったからね、気候も食文化も一つ一つ見てみれば違うところがたくさんあり戸惑ったこともあったわ」。

「住民の方の顔を覚え、そして自分の顔を覚えてもらわないと仕事にならないじゃない、地図と電話帳を片手に一軒ずつ誰のお宅かを覚えていったのよ」と景山さん。

景山さんが採用されるまで、旧赤来町では町保健師の採用が途絶えており、保健師不在の状態だった。住民の方も待ちに待った町の保健師さん。その仕事は多岐にわたるものだったという。

「夜中に急病の人の元へ駆けつけた事も何度かあったし、離乳食指導に生活相談、あれもこれもこなしていたわね」。

緊急医療のしくみも無く、相談窓口も無い時代。様々な問題が景山さんの元に寄せられてきた。

「当時は専門的な知識があっても無くても、目の前の問題に対して他の誰にも頼れる環境ではなかったから、ひたすら突っ走ってきたのよね」と微笑む景山さん。

その明るく前向きな姿勢はたくさんの住民の心の支えとなり、町の保健福祉にとって無くてはならない存在になっていった。

■地域の健康は「食」から  白あえ   

「言葉にできないほど大変な思いもしたけれど、やはり地域の人と接すると元気が出るのよね」と景山さんは当時を振り返る。

亡くなっていく患者さんの姿、病気の治療に励む人の姿。そんな姿を目の当たりにしてきた景山さんは、健康であり続けることの大切さを伝えようと、積極的に地域全体の健康づくりに取り組んだという。

「健康教室後に皆さんとお茶会をするのも楽しくてね。そういう関わりの中からこの地域の人達が抱える食生活の問題も見えてきたの」。

   
景山さん
     
■ この土地の人にこそ伝えたい

長年勤めた町役場を退職した景山さん。「地域の高齢者が気楽に集え、いつ来ても“人”がいて“食事”もできるサロンを作るのが夢だったの」という景山さんは、退職後にその想いを同僚として町の健康づくりに取り組んでいた管理栄養士の戸谷潤子(とだに じゅんこ)さんに打ち明けた。

同じように「食と健康」をテーマに食事処が開けないかと想っていた戸谷さんと想いが一致。2人で地産地消と健康にこだわった食事処「美し彩菜の食時 しおや」をオープンすることになった。

「田舎の料理は味付けが濃くなりがち。そんな食生活を改善しようと、幾度も健康教室を開いて減塩やカロリーの話しをしてきたけれど、なかなか理解し実践してもらうのは難しかったわね」。

なんとか違う形で自分達の想いを伝えることはできないかと「しおや」の料理一品一品には手間暇をかけた工夫がされている。
「減塩やカロリーについて、ここで食事をしてくれた人は素直に納得してくれる、今まで苦労して伝えたかった事がスッと浸透していくのは正直意外だったわ」と話してくれた景山さん。

「地元の食材の食べ方を、もっとこの土地で暮らす人に知って欲しい」。濃い味付けをしなくても、十分美味しい食事の仕方が、「しおや」に来れば体験できる。  しおや 

「若い人に野菜の食べ方を伝えたいし、お年寄りも気軽に来られる場所にしていきたい、一人でゴハンを食べるなんて寂しいじゃない、ここに連れだって来てもらえたら嬉しいわ」。

自分の経験から「健康」でいられることの大切さを実感し、長年町の人の生活を見守ってきた景山さんの言葉はどれも心に残るものばかり。そして実際に想いを実現させようと忙しく奔走する姿は輝いていた。

「昔から一つのことに没頭してしまう性格だから」そう言って華やかに笑う景山さんの明るさで、これからもこの町はさらに“元気”になっていく。

 

取材後記

保健師時代の苦労話から健康の大切さまで、いろんなお話を聞かせていただきました!「ずっと保健師しかしたこと無かったから、次は他の事もしてみたい」という言葉が印象的でした!新たな道「しおや」さんで、主にお客様のおもてなしを担当している景山さん。さりげなく健康アドアイスをもらえますよ。

絵本作家「かげやままき」さんと同じよう、美術の道をめざした景山さん。「しおや」のメニューの脇には、そんな景山さんのイラストが添えられることも。こちらも必見です。

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