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第25回「歴史が結ぶ地域の絆」★上赤名自治振興協議会

2010/04/13(火)

取材日:2010年2月24日
名前: 上赤名自治振興協議会  さん
会社名: 上赤名自治振興協議会 事務局
仕事内容:

地域資源の掘り起こし、魅力再発見、農業体験、都市農村交流事業、地域環境保護活動等。

住所: 島根県飯石郡飯南町上赤名395-7
電話: 0854-76-2482
E-MAIL: k-akana@iinan-net.jp
ホームページ: http://www2.i-yume.ne.jp/~k-akana/
前回の人との関係: 上赤名自治振興会の皆さんの行動力には景山さん、戸谷さんも注目!
年齢: 50代
出身地: 代々の飯南町民、Iターンの方など様々な方がいらっしゃいます。
趣味・特技:

上赤名地区を中心とした町おこし

休日の過ごし方:

歴史探訪、農作業などなど


素敵に輝いている人に突撃インタビュー!「さとやまっくす」。地域に残る神話、伝承、自然をキーワードに地域づくりを行っている「上赤名地区」に突撃!

   上赤名
 
■神話の国
神話の国、出雲。出雲国の入り口にあたるここ飯南町にも、様々な神話・伝承が残っている。中でも、出雲国風土記をはじめとする文献に記載され、数々の伝承が残る地区がある。飯南町上赤名(かみあかな)地区だ。

「玉依姫(たまよりひめ)」という女神が丹塗の矢に姿を変え、深野(現:向谷)の松尾の森、松尾神社(現:赤穴八幡宮)に鎮まったとされる「丹塗箭(にぬりや)神話)」や、相撲の祖いわれる「野見宿禰」(のみのすくね)のルーツという伝承。一歩上赤名に踏み入れば、あちこちにそんな神話が伝わっている。


 
 
 
■歴史が結ぶ地域の絆     交流会     
「飯南町上赤名は、自然豊かで美味しい作物が育つ、その上歴史的な価値もあり、もともとある地域の素材を活かして町づくりをしたい」。

そんな想いを持つ地域の人々で5年前に設立されたのが「上赤名自治振興協議会」だ。発足準備から活動していたメンバーは、「歴史博士」揃い。

「大好きな歴史をきっかけとして、地域を結束させたい」と、歴史講座や旧街道を活かしたウォーキングイベントなどの事業に取り組んできた。

「歴史ロマンは地域の人々の心をつなぐ絆になるんだ、ロマン溢れるふるさとへの誇りを次の世代に伝えたい」。
「地域の魅力を広く発信し、ここに住む人もふるさとのことを学ぶ、そうしていくことで地域はもっと豊かになっていくと思うんだよね」。

     交流会
 
発足準備から、かなりの苦労もあったという。「それでも今までこうして活動してこれたのは、地域を愛する心と絆があったからだろうな」と微笑みあう会員の皆さん。穏やかな笑顔の中に、地域を想う強い気持ちが伝わってくる。

「地名の謂(いわ)れ、道の脇の小さな社、なんでもないものも歴史的につきつめていくと、大きな意味や意外なルーツを持っていたりする、小さな地域の中でも宝物はたくさん散らばっているんだ」。

そう言って地域の歴史を教えてくれる皆さんは皆笑顔。県外から越してきた人も代々その土地に住む人もみな想いは同じようだ。


■地域の魅力再発見!      マップ
上赤名にある「女亀山(めがめやま別名:女神山)」は島根県自然環境保全地域に指定されており、西日本屈指のブナ自然林がある。貴重な動植物も自生、生息しており、神戸川の源流でもある。

「こんなに豊かな自然に守られながら暮らしている、この自然も宝物」。
「秋には豊かな実りに感謝して“めんがみ山収穫祭”も行うんだ、子どもからお年寄りまで楽しみながら自然の恵みを再確認しているんだよ」。

地域の環境をみんなが見直し、その素晴らしさを実感する。文化や行事を大切にしながら、愉しく暮らす上赤名の人々。その暮らし振りは都会の方々にとっても魅力的なよう。炭焼き、草刈り、ソバ打ち体験といった里山の暮らしを体験したいと、広島からも多くの参加者が集まり交流を深めている。


       
 
  交流
 
■歴史がつなげてくれた縁
国道沿いにPR看板を設置し、特に力を入れているのが相撲の元祖と言われる「野見宿禰(のみのすくね)」。日本書記によれば、大和国の「當麻蹴速(たいまのけはや)」と力比べをして勝ち、天皇に仕えたとされる人物だ。

(この時の力比べが、相撲の歩みとされている。)その後殉死を廃止し、埴輪(はにわ)の制を作ることを提案した人物としても知られている。

上赤名地区には「野見野」という地名が残っており、数々の文献や歴史学者の見解を調べていくにつれ、上赤名地区こそが野見宿禰のルーツであると確信した上赤名自治振興協議会の方々はさらなる確証を求め、対戦相手の當麻蹴速出身地である奈良県葛城市まで足を運んだ。同じく相撲の元祖として、歴史での町おこしに取り組んでいる葛城市の方々と、活動を学ぶとともに交流もスタート!

「島根県といったら地味なイメージだけど、もともと出雲国は文化の入り口、大陸との交流も盛んだったんだ、今再びこの土地から情報を発信し、各地との交流を自分たちの手で創(はじ)めたい」。

「歴史は人それぞれ解釈が違う、だから奥深い、奥深いからこそ価値があり、そこからいろんな事が生まれるから面白い、交流もその一つだね」。

「相撲の元祖」というキーワードから始まった交流。これからの取り組みが楽しみだ。

   ■次の世代に手渡すもの    
「そういえば昔は田植え唄歌いながら田植えしとったよなぁ、しかも手植え!」「あそこのおじさん祭囃子(まつりばやし)の笛が上手だけえ、あれは今のうちに習っとく必要があると思うで」。

「古くからの伝承や行事を知っているのは私たちの世代、このまま廃れさせてしまうわけにはいかない、伝統・技術を見直し、保存・継承していく活動もこれから始めたいんだ」。

自分の思う地域像、大切にしたい資源を語り合う中で、次々とアイディアが浮かんでくる。会員の皆さん達の熱のこもった会話は途切れることがない。

古くからの言い伝えや歴史を紐解き、住んでいて良かったと思える地域づくりを目指す上赤名自治振興協議会。多くの苦労もあるだろうが、何よりも皆さんが地域の事を愛し、活動を楽しんでいるように感じた。
地域にあるものの価値は当たり前すぎてついつい見過ごしてしまう。少し角度を変えて見れば、どれも無限の可能性を持った宝物なんだということを皆さんは教えてくれた。

 


 

取材後記

本当に皆さんのお話は面白い!地域の歴史話や、貴重な史跡の話などいろんな話がどんどん出てくる!しかも情熱的!地域を愛していることが伝わってきました~。

「町おこし」「地域交流」というとなんだか難しくなってしまいますが、純粋に「地域の事をもっと深く知りたい」という想いが原動力になっていくんじゃないかと思いました。メンバーの皆さんは本当に楽しそうに生き生きとされています。それぞれが自分の得意分野を楽しみながら町づくりをしているところが素敵でした!

あれもやってみよう、こんな活動もしてみたい、と話は尽きることがありませんでした!これからも上赤名自治振興協議会の皆さんの活動は要チェックですね!私もイベント等参加してみたいです!

 

 

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