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第28回「ありがとうの気持ちを込めて」★信藤 一郎 さん

2011/05/06(金)

取材日:2011年4月 1日
名前: 信藤 一郎  さん
肩書き: ㈱あゆみ相談役、奥出雲そば処(有)一福相談役、飯南町文化協会会長
仕事内容:

・小規模多機能施設・グループホームの送迎ドライバー
・文化協会会長として飯南町の文化振興に取り組む
・登山ガイド「飯南町森の案内人」など幅広く活躍

住所: 飯南町頓原
経歴:

20歳:日本郵政公社へ入社
昭和56年:頓原郵便局へ異動
平成20年:退職
介護施設勤務、教育コーディネーター、ボランティアなど幅広く活躍

前回の人との関係: 前回登場の石川さんとは従兄同士でもあり、一緒にDIYやアウトドアを楽しんでいらっしゃいます。石川さん:「信藤さんは常に何かしてる。マメな人だね」
飯南町歴: 48年
年齢: 60代
出身地: 飯南町頓原
趣味・特技:

アウトドア・登山・写真・DIYなど!

休日の過ごし方:

自慢のガレージでDIYを楽しむ!


素敵に輝いている人に突撃インタビュー!「さとやまっくす」。地域づくりに取り組んでいらっしゃる「アノ人」の原動力は一体何なのか?その秘密に突撃してきました!

              頓原郵便局
 
■夜の郵便局

夜の国道54号線を走っていると、飯南町頓原(とんばら)郵便局のショーウィンドウが闇の中にぼんやりと浮かび上がってくる。春にはミニチュアの鯉のぼり、冬には可愛らしい雪だるまの人形。ショーウィンドウの中には季節ごとに様々な工作品がディスプレイされる。真っ暗な田舎道に浮かびあがるこのディスプレイは「夜の郵便局」として多くの人に親しまれている。

「夜の郵便局」を考えだした信藤一郎(のぶとう いちろう)さんは、平成13年から平成20年まで、飯南町にある頓原郵便局長として勤務。

頓原郵便局
「20歳で郵便局に勤め始め長らく広島勤務だった、まさか地元で仕事をする日が来るなんて思っていなかった   よ」という信藤さん。
長く飯南町を離れていたため、初めは地元で仕事をすることに戸惑ったこともあったという。そんな中で、どんな郵便局にしていきたいか、職員の皆さんと何度も語りあったという。

「地域のためになることをしよう、そして地域の皆さんに頼られる存在になることを目標にしたんだ」と頓原町に赴任した当時を振り返る。
  夜の郵便局
■地域のためにできること

地域にどうやって貢献していくのか、信藤さんと郵便局員の皆さんはアイディアを出し合い、「夜の郵便局」を考えついた。

「飯南町は夜になるとネオンも無く真っ暗になって寂しい、街にホッとできる明りを灯したくて始めたんだ」と信藤さん。

通常、ハガキなどの郵便商品のPRに使用されるスペースを、信藤さん達は交流を生み出す場として活用することにした。
用事がなくても気軽に立ち寄れる場所にしたいと、職員手作りのディスプレイを設置することにした。可愛らしく手の込んだ作品は地元の方にも好評となり、多くの人が頓原郵便局の前で足を止めるようになった。

その試みは全国的にも珍しく、郵便局長会の特別賞を受賞するまでとなった。昼間は地域の方の交流の場となり、夜は道行く人をそっと照らす郵便局。



「深夜に飯南町を通過するドライバーから、見るのが楽しみだとメッセージをもらったこともあったな」。
真っ暗な町の中に浮かびあがる暖かな手作り作品は、飯南町を訪れる人々の心に響くものだった。その後も、郵便局内をギャラリーとし、地元の方の写真展や作品展を開催するなど、郵便局は地元の人にとって親しみのある場所となっていった。

■地域への「ありがとう」を込めて 登山ガイドをする信藤さん

平成20年に郵便局を退職してからも、信藤さんは長年支えてくれた地域へ恩返しがしたいと様々な活動に取り組んでいる。高齢者サロンの送迎ドライバー、小学校と地域のパイプ役を担う教育コーディネーター、登山ガイドとその活躍は幅広い。

「お世話になってきた高齢者の方のお手伝いをしたいという気持ちがずっとあるから」「子ども達と仲良くなるとご両親など若い世代と知り合うこともできるでしょう、いろんなところに地域を知るきっかけがたくさんある」と、忙しい中でも楽しみながら活動に取り組んでいるのだと信藤さんは教えてくれた。


 
自宅サロン
地域の人たちを大切にしたいという信藤さんの思いは次々と形になり、地域に伝わっている。

ボランティア活動や仕事をされるかたわら、自宅の一部を誰でもくつろげるサロンとして解放されている。「家に閉じこもるのではなく、外に出て誰かと話をするだけでも元気になるもの、そういう場に使ってほしい」と信藤さん。

信藤さん自らが照明の配置にもこだわったそのサロンには気軽に入れる工夫が至る所にされている。得意の木工を活かして信藤さんが手作りしたイスやテーブルも置かれ、細かな心遣いから、信藤さんが地域の人を思う気持ちが伝わってくる。

■楽しみながら続けていく 手作りガレージ

毎日多忙な信藤さんは、驚くほど多趣味なことでも知られている。アウトドア、木工、写真、登山。こだわりが詰まった手作りガレージはご近所でもちょっと有名。秘密基地のような自慢のガレージを案内してくれながら「自分の時間を持てるのが田舎暮らしの一番の楽しみだよ」と笑う信藤さん。

「自分の好きなことをしながら恩返しをさせてもらってるだけ」と話してくれた。「次はこういう構想もあって・・・」

地域の課題を解決するため、まだまだたくさんのアイディアを持たれているよう。信藤さんの恩返しはこれからもまだまだ続く。

 

取材後記

昔から頓原郵便局の「夜の郵便局」が大好きでした!見るたびに替わっているディスプレイはすごく手の込んだものやつい笑ってしまうようなコミカルな作品など様々。前を通る時は必ず郵便局を眺めていました。そんな「夜の郵便局」のアイディアを出された方にたどりついてビックリ!
どんな想いで始められたかも聞くことができて、ますます郵便局が好きになりました~!

そして今も次から次へとアイディアが湧いてくるという信藤さん、本当すごいです。特技や好きな事が誰かの役に立つって羨ましいです。次はご自宅の蔵を使った「蔵サロン」も始められるとか。またまた取材に行かなきゃっ!

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