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第7回「長年の夢を叶え」★加瀬部 末子さん

2009/01/26(月)

取材日:2009年1月21日
名前: 加瀬部 末子  さん
肩書き: 責任者
会社名: 南天
仕事内容:

調理・接客

住所: 島根県飯石郡飯南町頓原
電話: 0854-72-0908
経歴:

昭和35年:編み物教室オープン
昭和52年:JA雲南頓原加工所勤務
平成10年:琴引荘 経営
平成17年:南天 オープン

前回の人との関係: 料理の話題や地域づくりでよく話をする仲。料理法などの話題で盛り上がります!
飯南町歴: 74年
年齢: 70代
出身地: 飯南町
趣味・特技:

旅行(料理研究の旅!) 

休日の過ごし方:

料理、生け花、お茶


素敵に輝いている人を突撃リポート!「さとやまっくす」。田舎料理が味わえるお食事処「南天」に潜入です。「南天」、ただのレストランじゃないんです!

加瀬部さん■「ものづくり」一筋!

飯南町頓原地区(いいなんちょうとんばらちく)にある一軒家を改造したお食事処「南天(なんてん)」。毎日人が集まってくるこの店で、おいしい料理を作り、お客様をもてなしているのが加瀬部(かせべ)さんだ。
加瀬部さんは中学校を卒業後、家裁学校へ進学。洋裁、和裁、などさまざまな技術を取得。「ものづくりが好きで、いろいろ挑戦したね」と笑う加瀬部さん。結婚を機に頓原地区暮らしはじめ、編み物教室を始めた。

「近所の人もみんな習いに来てくれてね、たくさんの人が集まって賑やかだったよ」

「裁縫に生け花にお茶に、どれも好きでやってるだけだから」と言われ、どれも資格や免許を持つほどの腕前。しかしその中でも料理の腕前は格別。いつか自分のお店を持ちたいと考え、子育てをしながらコツコツ勉強して調理師免許を取得。いつでもお店を始められるように準備していた。

そんな誰もが認める料理上手な加瀬部さんの元へ、大きなプロジェクトの話が舞い込んできた。頓原にJA雲南の食品加工所を新たに作るのだという。

 

とんばら漬け■あのヒット商品も

販売する商品もゼロから作らなければならない。
「味には自信があるけれど、商品開発の知識も技術もないし、大変だったのよ」

添加物を入れずに、保存の利く加工品を作ろうとしたがうまくいかない。試作品にカビが生えてしまい、一から作り直す毎日だった。そんな奮闘の末生まれたのが「とんばら漬け」と「とんばら味噌」。今では飯南町の特産品としても人気の高い商品。ほかにも加瀬部さん達当時のスタッフが考案した佃煮やこんにゃくなどが商品化された。
「地域のおばちゃん達は地元の素材を知り尽くしたプロ、加工所は料理のプロが集まる場所なのよ」と加瀬部さん。

■人の集う場所を作りたい

長年勤めた頓原地区の食品加工所を退職した後も、加瀬部さんの挑戦は続いた。頓原地区にあった保養施設「琴引荘」の運営を飯南町から任せられたのだ。
高齢化が進み、町中でも空き家や一人暮らしのお年寄りが増えてきたことが気がかりだった加瀬部さんは、琴引荘で高齢者が集うサロンを始めた。近所の人もお年寄りの送迎やボランティアで琴引荘の活動をサポート。加瀬部さんの想いがたくさんの人に通じていった。

■大きな夢を実現!  南天    

そんな加瀬部さんがついに夢を叶える時がきた!平成17年に、それまでのサロンをさらに発展させ、お年寄りの働く場、そして憩いの場を作りたいという想いから「南天」のオープンを決意した。
「年をとっても元気なうちは現役、自分のできることをできる時間にやれる場所が必要だと思うの」。

そんな強い想いからか、「南天」を始めようと決心したときは何の迷いもなく、誰にも相談しなかったのだとか。
「それでも皆さんがオープンできるように協力してくれたのよ、皆さんに出会えたから今の南天があるのよね」
自分の店を持ちたいという40年近くずっと持ち続けた夢をついに実現した加瀬部さん。「やって良かった、その言葉に尽きるね」と本当に嬉しそう。

 

 

 ■みんなの家「南天」

「南天」は加瀬部さんの自宅でもあるが、手伝ってくれているスタッフの方に開放されている。
「みんなが自由に来て休める家にしたくてね、みんな家族と同じだもの」
加瀬部さんが留守の時もスタッフが掃除をしたり、料理の仕込みに来る。なんと94歳のおばあちゃんまで手伝いに来てくれるのだとか。

「箸袋作っといたよ~、なんて言われると嬉しい、元気な人にはできることをどんどん手伝ってもらってるわよ」。

ランチ■裏庭の加工所

「南天」の裏庭には、漬物やこんにゃくを、みんなで作るための小さな加工所が建てられた。ここにはスタッフの人や近所のお年寄りが料理を作るために集まってくる。

「南天」は、法要料理や宴会も受けたり、地域の産直市にお惣菜を出品したりと、どんどん発展している。
「他県の産直市の視察にも行くわよ、全国各地を歩いて料理の研究もするし」

新しいことを習うのが大好きな加瀬部さんらしく、夢を実現した後も研究は欠かすことがない。
「ゆっくりと時間ができたら、次は究極の漬物を漬けてみたいわね」
たくさんの人の活き活きとした気持ちと、加瀬部さんの夢が詰まっている「南天」の料理。じっくりと味わいたくなってきた。

取材後記

南天のお料理は毎回サプライズ!!初めて食べる山菜や見慣れない調理法にびっくり。どれも田舎に伝わっているものらしいのですが、楽しいですね。

おいしいだけでなく、いろんな人の努力のおかげだと思うと、ますますおいしく感じます!

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