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第15回「愛があればなんでもできる!」★鹿田 昌宏さん
2009/04/27(月)
素敵に輝く人に突撃インタビュー!「さとやまっくす」。若さあふれるそのチカラでお年寄りを幸せにしているこの方の登場!
■地域密着サービス「ブナの木」
飯南町の廃校になった小学校から、毎日お年寄り達の楽しそうな方が聞こえてくる。使われなくなった校舎を利用して造られた小規模多機能型居宅介護事業所「ブナの木」だ。
利用者の様態や希望に応じて訪問介護や宿泊を組み合わせて提供する「ブナの木」はデイサービスでもない、ショートステイでもない、利用者の「日常」を支えている介護拠点。この温かく家庭的な雰囲気の介護施設で所長を務めているのが鹿田さんだ。
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■ 自由な暮らし
飯南町出身の鹿田さんは2年前飯南町にUターン。それまでは建設業に携わり、全国各地を仕事で飛び回っていた。
「誰も自分のことを知らない土地での暮らしは気楽、それに都会はいつでも遊べるところでしょ、仕事と遊びの毎日だったよ」と笑う鹿田さん。
「田舎が嫌な訳じゃなかったけど、いつか地元に帰ろうという気持ちもなかったんだ」。
当時の自分の事を“こだわりがなかった”と表現する鹿田さんはどこか自由な雰囲気を持った人。そして“やってみなきゃわからない”と何事も恐れないで進んで行く力を持った人だと感じた。
■飯南町の暮らしは・・・ ![]()
お兄さんが介護関連の事業を開業し、それを手伝うために飯南町に戻ってきた鹿田さん。飯南町に戻れば、今までの生活と環境が一変してしまう。そんななか、戻ってくることに迷いは無かったのだろうか。
「一度飯南に帰ってみて、ダメだったらまた他の場所で暮らせばいい、という気持ちだったんだ、やってみないとわからないしね」。
それでも飯南町での暮らしに慣れないうちは、戸惑いの連続だったという。
「1日ってこんなに長いものなんだって思ったね、時間はあるのに自由になれないっていうもどかしさも確かに感じていた」と鹿田さん。実際に暮らしてみると、田舎の暮らしの悪い部分も当然見えてくる。自由な暮らしが恋しくなった時もあったという。
しかし、鹿田さん自身にも変化が生まれてきた。
「これまではあまり深く考えず、なんとかなるだろうっていう気持ちで生きていたけれど、今は考え方も少し変わったかな」。
と振り返る鹿田さん。
飯南町に戻ってくるまでは、単身赴任の様な暮らしをしながらハードな仕事に追われる毎日だった。
「始めは仕事が終わってからまっすぐ家に帰る飯南の暮らしが不思議に思えたくらいだったけど、家族と過ごす時間も増えていろいろなことが見えてきたよ」。
■はじめて気づいた大切さ
「ブナの木」は地域密着型の介護施設。利用者の方は地区の行事に参加したり、近くに住む子どもたちと交流しながら、日々を過ごす。
以前の暮らしの中では地域との関わりを持っていなかった鹿田さんにとって、これも初めての経験だった。
「地域との関わり方がよくわからなかったんだ、忙しかったら地区の活動にも参加しなかったくらい」という鹿田さん。
「でも近所の人が自分の仕事よりも地区の行事を大事にする姿を見て、僕は間違っていたのかなって思ったんだ」と振り返る。
「ブナの木で働きはじめたこともあって、地域とのつながりの大切さに気づいたんだ」。
今までの生活では見えなかったものがゆったりとした飯南の暮らしや「ブナの木」の仕事の中から見えてきたという鹿田さん。
■「愛」のある場所
そんな鹿田さんの人生のモットーは「愛」。「愛があればなんとかなる、困ったことがあっても愛があればきっと乗り越えられると思っているんだ」。
「ブナの木」やその利用者さんに対してもそのモットーは変わらない。愛があるからこそ一緒に頑張れるのだと鹿田さんは言う。
「長い人生を生きてきた中で、最後の時間を過ごすこの場所を意味のあるものにしたい」という基本理念のもと、今できる事を一緒に表現していきたいというその愛情が伝わってくる。
もちろん「ブナの木」スタッフに対する愛も人一倍。「熱心に取り組んでもらっていて日々感謝しているんだ、チームワークを大事にして一緒にブナの木を作りあげていくことが一番の目標だよ」と鹿田さん。
「もちろん飯南での暮らしに不自由を感じることはあるよ、でも家族や職場のスタッフなど自分を支えてくれる大切な人に囲まれて暮らせるということはとても幸せなこと、それを考えるとここに戻ってきて良かった」と笑う鹿田さん。感じたまま正直に生きる自由さ、そしてたくさんの人を包みこむ大きな「愛」を持っている鹿田さんの活躍から目が離せない。
取材後記
「飯南町は確かに良い町、でも悪い部分もある」。
良いところばかり見ようとしてましたが、そういう直さなきゃいけない部分にもつっこんでいかないと、本当に良い町にはなりませんよね。鹿田さんと話をしていてそういう当たり前の事を思い出しました。この町の嫌な部分ばかり目について早く町から離れたかったこと、でもやっぱりキライになれなくて戻ってきたこと。そんな気持ちを日々忘れずに過ごしていきたいです。
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